企業のロゴマークの歴史を調べてみた(スタバ編)
コーヒーがないとやる気が出ないという方も多いのではないでしょうか?
そんな今回は、コーヒーブームの火付け役「スターバックスコーヒー」のロゴマークの歴史についてご紹介していきたいと思います。
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目次
1)スターバックスとは
スターバックスは、1971年にアメリカのシアトルで設立されました。
英語教師のジェリー・ボールドウィン、作家のゴードン・バウカー、歴史教師のゼブ・シーグルの3人によって開業され、当時はコーヒー焙煎の会社でドリンクの販売はしていませんでした。
創業から15年後、エスプレッソを主体としたテイクアウトメニューの店頭販売を開始しました。当時、シアトルの学生やキャリアウーマンの間で大人気となり、瞬く間に流行。
スターバックスのブランドでコーヒー店チェーンを拡大していき。同業他社もこれにならい、同様のスタイルのコーヒー店が急増していきました。コーヒーをテイクアウトで販売する文化を作った立役者と言えますね。 -
2)スターバックスの名前とマークの由来
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スターバックスという名前の由来
シアトルの近くにある「スターボ(Starbo)」という採掘場の地名と、ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』に出てくるコーヒー好きの航海士「スターバック(Starbuck)」が由来とされています。
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スターバックスのシンボルの由来
シンボルはギリシャ神話に出てくる「セイレーン」という人魚がモチーフとなっています。「セイレーン」とは、二つの尾をもつ人魚であり、船乗りを魅了して溺れさせる海の怪物とされています。じつは太平洋の南には、多くの船員がセイレーンによって殺されたという逸話の残る「スターバックス」という島があります。
なんとなく不気味な感じもしますが、スターバックスは「人びとを魅了する」という意味でセイレーンをロゴに使っているようです。 -
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3)ロゴマークの歴史
ここからはスターバックスの創業から順番にロゴマークの変化についてご紹介していきます。
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1代目 1971年
スターバックス初代のロゴマークはコーヒーの色である茶色が採用されていました。
またモチーフの人魚は、全身の姿が見えています。
ロゴのフォントや配置や形は今のロゴマークと面影がありますね。モチーフの人魚と「STAR BUCKS」というロゴだけではビジネスの内容が伝わらなかったので、「COFFEE TEA SPICE(コーヒー 紅茶 スパイス)」という表記がされていました。
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2代目 1987年
ハワード・シュルツがブランドを買収したことにより、ロゴはよりユニバーサルで、大衆を意識したものに変更されました。
初代で採用されていた丸い形と人魚はそのまま使用されていますが、人魚はよりシンプルなデザインに改修され、円の中から「TEA」と「SPICE」という文言が消えています。
また、このロゴマーク以降、人魚の背景は黒、外側の円は緑色が採用されています。
色や細部こそ変化したものの、消費者にはきちんとスターバックスのロゴであることが認識されていました。 -
3代目 1992年
このロゴは馴染みのあるデザインですね。
今まで全体像が見えていた人魚ですが、この代から上半身と尾鰭のみが見えるデザインとなっています。
今までのデザインと異なり、人魚が大きくはっきりと見えるデザインになりましたね。 -
4代目 2011年 (現在)
こちらが現在のロゴマークです。
2011年は、スターバックス設立からちょうど40周年。このタイミングで、長年続いてきた「STARBUKS COFFEE」という文字が排除され、シンボルである人魚マークのみのデザインになりました。
「STARBUKS COFFEE」という屋号の記載が無くなった理由としては、「コーヒー以外の分野にも多角的に攻めていきたい」というスターバックスの思いが反映されています。今までのロゴマークと比較して更に要素が絞られ、スターバックス史上もっともシンプルなデザインになりました。
まとめ
創業当時は認知度の低さなどもあり情報量の多いマークになっていましたが、認知度が高まるにつれてシンプルになっていきましたね。
ドリンクやフードメニュー、グッズの販売だけでなく環境問題にも積極的に取り組んでいるスターバックスコーヒー。
最近では計23品目ある冷たいドリンクメニューのカップを、プラスチック製から紙製に切り替えるなど、常に新しい常識を作っていく姿勢をとても素敵だと思いました。
「コーヒー以外の分野にも多角的に攻めていくという」という姿勢が伺えますね。ロゴの歴史について今回は「スターバックス」のご紹介させていただきました。
第2弾もお楽しみに。
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