「NOばかり」の毎日に。映画イエスマンが教えてくれた前向きな選択

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こんにちは、LAKA D&A webデザイナーのナカノです。

久しぶりに映画が見たくて、映画「イエスマン」を見ました。
少しネタバレになってしまうかもしれませんが、映画を見た感想を簡単にまとめてみたいと思います。

停滞していた男の人生を変えた、たった一つのルール

映画「イエスマン “YES”は人生のパスワード」は、ジム・キャリー演じるカール・アレンが、どんなことにも「イエス」と答えるという極端なルールを取り入れることで、閉塞した人生から大きく変化していく物語です。
カールは、仕事も私生活も投げやりで、誘いや挑戦には「NO」で返すことが習慣になっていました。人との接点を避け、自分の世界に引きこもっていた彼が、「すべてにYESと言う」という自己啓発セミナーの教えに従うことで、次第に予想外の出会いや経験を重ね、人生が変わっていくという物語です。
全体的に笑いのテンポやユーモアもあって面白かったのですが、「自分が無意識に選んでいる否定や保留の態度」に気づかされ、自分を見つめ直すきっかけになりました。

YES=無条件な肯定ではなく、「開くこと」


この映画をただのコメディとして見ると、「YESと言い続けるなんて非現実的」と感じるかもしれません。しかし本質はそこではなく、「“選択肢を自分で閉ざしていないか?」という根源的な問いにあります。
カールがYESを繰り返すうちに、彼の行動範囲は広がり、人間関係も自然と変化していきます。思ってもみなかった人との出会いや、興味すらなかった趣味が人生に入ってくる。その変化は、周囲の期待に応えるためでも、成功を狙った戦略でもなく、ただ「一歩踏み出した結果」として描かれます。
つまり「YES」は、状況を肯定するためではなく、「自分の世界に“可能性を開くスイッチ”」なのだと思います。

ビジネスや働き方にも通じる「YES」の哲学


仕事やチーム運営においても、この映画のテーマは深く響きます。
「それは無理そう」「リスクがある」「忙しいからまた今度」など、“合理的なNO”が、実は成長や変化を遠ざけているのかもしれません。
もちろん、なんでもYESと答えれば良いわけではありませんし、現実的には難しい場面もあると思います。しかし、最初からNOという思考になるのではなく、一度「受け取ってみる」姿勢を持ち、そのうえで、やってみて合わなければ辞めるというスタンスでも良いのではないかと思いました。最初から拒絶していては、出会うはずだった発見や協力のチャンスも生まれません。
「ちょっとやってみる」「まず話を聞いてみる」「実験してみる」といった柔軟さが、良いプロジェクトやサービスの出発点になると思います。
映画「イエスマン」のように、大きな自己変革ではなくても、小さなYESの積み重ねが、結果として前進を生むのだと気づかされます。

何かを変えたいとき、まずは「開く」ことから

映画「イエスマン」は、人生を変える魔法の言葉としての「YES」を描いていますが、それは決して楽観的な肯定ではありません。自分を閉じ込めていた“無意識のNO”に気づき、そこから抜け出す勇気の物語です。
日常の中で「いつも通り」の選択を繰り返していると感じたとき、また改めてこの映画を観てみたいと思いました。 「YES」と口に出すだけで、ほんの少し、世界が違って見えるかもしれませんね。