バリアフリー・ユニバーサルデザインについて考える

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こんにちは、LAKA D&A webデザイナーのナカノです。

こんにちは、LAKA D&A webデザイナーのナカノです。
姪っ子が産まれて、街中でベビーカーを押して歩いていると、ちょっとした段差や道路のガタ付き、通路の狭さなど、気になるところが増えてきました。
以前車椅子の方と外出する機会があったのですが、お店に入っても商品が見えない、手に取れないなど「不自由」に感じることが多かったです。

そこで今回は、そもそもバリアフリーとはなんなのか。最近よく耳にするユニバーサルデザインとの違いについて調べてみました。

バリアフリーとは?


バリアフリーという言葉を耳にしたことがある方は多いと思いますが、その具体的な意味や重要性について深く理解している方は少ないかもしれません。

バリアフリーとは
バリアフリーとは、高齢者や障害者等が生活していく上で障壁(バリア)となるものを除去(フリー)するという意味です。物理的、社会的、制度的、心理的、情報面など、さまざまな障壁、バリアを取り除いていこう、という社会の動きが広がっています。となります。
国土交通省参考

バリアフリーの重要性

高齢化社会への対応


日本は急速な高齢化社会に突入しており、バリアフリーの重要性がますます高まっています。2025年には、人口の約30%が65歳以上になると予測されています。
高齢者が安心して自立した生活を送るためには、バリアフリーの環境整備が不可欠です。

障がい者への支援


障がいを持つ人々が介助なしで生活をするためには、物理的な障壁を取り除くことが必要です。例えば、車椅子利用者にとっては、段差のないスロープや広いトイレが必須です。また、視覚障がい者にとっては、点字ブロックや音声案内が役立ちます。

インクルーシブな社会の実現


バリアフリーは、障がい者や高齢者だけでなく、子育て中の親や一時的な怪我を負った人など、すべての人々にとって有益です。
誰もが安心して利用できる環境を整えることで、すべての人々が平等に機会を享受できる社会を目指すことができます。

バリアフリーの具体的な取り組み

建築物のバリアフリー化

建物内に段差をなくし、エレベーターやエスカレーターを設置することで、移動方法に関わらず自由度の向上に繋がります。また、トイレや駐車場もバリアフリー仕様にすることが重要です。具体例としては、幅広く出入りがしやすいドア、可動式手すりの設置、背もたれ付きの便器などが挙げられます。

交通機関のバリアフリー化

公共交通機関もバリアフリー化が進んでいます。低床バスやバリアフリー対応の電車、駅にはエレベーターやエスカレーターが設置されており、誰もが安心して利用できる環境が整っています。

情報のバリアフリー化

情報へのアクセスもバリアフリー化が求められます。点字や音声案内、字幕付きの映像など、視覚や聴覚に障がいがある方でも情報を得られるような工夫が必要です。また、インターネットやアプリケーションもアクセシビリティを考慮したデザインが求められます。

バリアフリーとユニバーサルデザイン:その違いと共通点

バリアフリーについての理解を深めた上で、ユニバーサルデザイン(Universal Design)という概念についても触れてみましょう。バリアフリーとユニバーサルデザインは密接に関連していますが、いくつかの点で異なります。それぞれの定義と相違点について詳しく見ていきます。

ユニバーサルデザインとは何か?


ユニバーサルデザインは、すべての人々が利用しやすい製品、建物、環境を設計するためのアプローチです。障がいの有無や年齢、性別、文化背景に関係なく、誰もが平等に利用できるようなデザインを目指すものです。
ユニバーサルデザインの7つの原則は以下の通りです。

公平な利用:すべての人々が同じ方法で利用できる。
使いやすさ:利用者の多様な能力に対応できる。
分かりやすさ:利用方法が直感的で理解しやすい。
適応性:柔軟に使える。
安全性:リスクが少なく、使用時のミスに対応できる。
省力性:最小限の努力で利用できる。
適切なサイズと空間:使いやすいスペースと大きさ。

対象範囲の違い

バリアフリー:障がい者や高齢者といった特定のユーザーグループに焦点を当てています。既存の環境に対する改善策としてのアプローチが多いです。
ユニバーサルデザイン:障がい者や高齢者だけでなく、子どもや外国人など、すべての人々を対象としています。最初からすべての人が使いやすいように設計することが基本です。

アプローチの違い

バリアフリー:既存の環境に対して、後から改善を加えることが多いです。例えば、段差をなくすためのスロープ設置や、手すりの追加などが典型です。
ユニバーサルデザイン:設計段階からすべての人が利用できるように計画されます。例えば、初めから段差のない設計や、多言語対応の案内表示などが挙げられます。

バリアフリーとユニバーサルデザインの共通点

バリアフリーとユニバーサルデザインには以下の共通点があります。
誰もが利用しやすい環境の実現:どちらも全ての人が平等に利用できる環境を目指しています。
インクルーシブな社会の推進:誰もが参加できる社会を作るための取り組みです。
生活の質の向上:人々の生活をより快適で便利にすることを目指しています。

バリアフリーとユニバーサルデザイン

バリアフリーとユニバーサルデザインは、どちらもインクルーシブな社会を実現するための重要な概念です。バリアフリーは特定の障がいを持つ人々や高齢者のために既存の障壁を取り除くことを重視しますが、ユニバーサルデザインは初めからすべての人々が利用しやすいデザインを追求します。どちらのアプローチも、すべての人が快適に生活できる環境づくりに貢献するものであり、相互に補完し合う関係にあります。これからの社会において、バリアフリーとユニバーサルデザインの両方を取り入れることが、真にインクルーシブな社会を実現する鍵となるでしょう。


カフェLEAF&BEANの店舗は、段差を無くしたフラットな店舗設計で、車椅子やベビーカーでもお気軽にお過ごしいただけるようにしています。またお手洗いに手すりが設置されていたり、お子様が過ごしやすいようベビーチェアを配置するなど、お客様により快適に過ごしていただけるようにしております。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。