干支について
年末が近づき、年賀状の準備をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
年賀状といえば干支ですよね。本日は干支についてご紹介したいと思います。
干支と十二支?
干支と言われて思いつくのは、「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」の12種の動物だと思います。
実はこれらは十二支のことで、紀元前の中国で、もともとは暦や時間を表すために使われていました。
本来、干支とは「十干十二支(じっかんじゅうにし)」の略で、十干とは、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)の総称で、物を数えるための言葉でした。
つまり、十干と十二支の組み合わせて、「干支」となるのです。
十干の最初の「甲」と十二支の最初の「子」の組み合わせ「甲子(きのえね)」から始まり、「乙丑」「丙寅」「辛卯」・・・と続き、「癸亥(みずのとい)」まで60種類ありますので、六十干支とも呼ばれています。
60歳になることを「還暦」といいますが、これはちょうど自分の生まれた干支に戻ることを祝うことなのです。
十二支に選ばれた動物の意味
次に十二支に選ばれた動物に込められた意味を、1つずつ見ていきましょう。
子(ね)
十二支の中で1番目の動物はネズミです。
繁殖力の高いネズミは、子宝の象徴であり、“子孫繁栄”の意味が込められています。
丑(うし)
昔から農耕や運搬など大事な食料をもたらす動物であり、人々の生活に欠かせない大切なパートナーでもあります。そのことから、牛は力強さだけでなく、何事も真面目に取り組む粘り強さや誠実さを象徴する動物として十二支の中に入っています。
寅(とら)
勇ましい印象のあるトラは、決断力の高さや才覚を表す動物だと言われています。
卯(う)
ウサギの性格は優しく細やかで、周りの状況をよく見ているとされていることから、家内安全の象徴とされています。またウサギの持つ跳躍力をイメージして飛躍や向上の意味も込められています。
辰(たつ)
龍のことで、権力の象徴だとされています。
龍は古くから中国で親しまれてきたモチーフではありますが、十二支で唯一実在しない動物です。
巳(み)
巳とは、ヘビを表します。
ヘビは何度も脱皮を繰り返しながら成長していくため、生命力や情熱、再生などの意味が込められています。
午(うま)
馬は牛と同様に人々の生活にとって欠かせない動物です。
牛は粘り強さや誠実さの象徴ですが、対して馬は、豊作や健康を象徴する十二支となります。
未(ひつじ)
未は動物の羊を表します。
羊の群れで生活を営むという特徴から、家内安全を象徴する十二支となっています。
申(さる)
古くから神の使い・賢者として考えられてきたほど知力や学習能力が高いサルは、器用さや臨機応変さを象徴する十二支です。
酉(とり)
酉は、鳥の中でもニワトリを表しています。
十二支の中でも、物事に粘り強く取り組むイメージから、商売繁盛の象徴となっています。
戌(いぬ)
犬は、前述の牛や馬と共に人々の生活に寄り添ってきたパートナーとも言える存在です。
特に主人に忠実に従うというイメージから、忠義の象徴として十二支に加えられています。
亥(い)
亥とは、イノシシを指します。
古くからイノシシの肉は万病に効くと言われていたこともあり、無病息災を象徴する動物として十二支に入っています。
「甲子園球場」が完成した1924年が十干が甲で十二支が子であり、甲子(きのえね)の年であり、甲子は十干十二支の中で最初の組み合わせ。縁起の良い年とされているため、甲子園という名前が付いたそうです。
現在でも多くの場面で用いられている十干と十二支に関する歴史や由来についてご紹介いたしました。
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